「いっぺんお寺で一杯やりたいな」とご門徒の森口高平さん（写真左）。「感染症が広がってるし、なかなかそれが難しいんよねえ」と言葉を交わしたことがありました。「この本堂でお酒が飲みたい」「仏さまの前でいろんな話をしてみたい」そんなことを考えてくれるなんて、めっちゃうれしいじゃないですか。お寺のことをとても身近に感じてもらっているのが、すごく伝わってきます。しばらくして、食事に誘われたときのこと「もうすぐ住職を継ぐんやろ、これ、お祝いに贈るよ」そういって高平さんから、一枚の絵をいただいたのです。

ものすっごいリアルです。ご本尊の荘厳、欄間の龍、極彩色の模様。灯されている輪灯まで丁寧に描かれています。そこで一献酌み交わし、談笑する二人が描かれています。これ全部手書きです！！しかも、平面に描かれたものではなくて、いくつものパーツにに分けられていて、飛び出す絵になっているんです。めちゃくちゃ臨場感あふれる仕上がりになっています。

これはツキモリミナの似顔絵屋さん（写真中央）が作成された絵です。ツキモリさんは芸大卒で中学校の美術の教員を経験されたそうです。何度も何度も描いては訂正を繰り返して、制作には350時間（期間は一年程）かかったと聞きました。仏さまを描くのために、いつも合掌してから作業にとりかかっていたとコメントをいただきました。

この絵のように、気軽に人が集えて、仏さまの前でいろんな話ができるお寺を目標に、これからも精進していきたいと思います。素晴らしい絵をいただきました。高平さん、本当にありがとう！！参拝されたみなさまに手に取っていただけるように、本堂の机の上に立てかけて飾らせていただきます！！

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