2月のことば
2月の掲示伝道は石見の才市さんのことばを選びました。
2月3日は節分。あちこちで「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆まきが行われています。幸運とされる福は内、禍(わざわい)をもたらす鬼は外へという掛け声です。
才市さんは生涯を浄土真宗のご法義に生き抜かれた方で、肩衣に合掌姿の肖像画を画家が描いたところ「これはわしじゃない」と角を加え、ご自身を鬼に描かせたことは有名なお話です。鬼を禍ではなく、何をしでかすかわからない私の姿として、自身の内側に見てゆかれたのだと味わいます。鬼を外へ追いやるのではなく、自分の中に潜んでいる「私の一面」として受け止められたことは、時代を超えて私たちに大切なことを示してくださっているように感じます。
2月のことば
心の鬼はここにおる
才市
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